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リンク ポケットモンスターVipverエメ版 まとめ http //www29.atwiki.jp/pcgorika/pages/1.html ポケットモンスターVIPver 旧続編掲示板 http //jbbs.livedoor.jp/game/47768/ ポケットモンスターVIPver 新続編掲示板 http //jbbs.livedoor.jp/game/47790/ ポケットモンスターVIPverエメ版用うpろだ http //www10.uploader.jp/home/vipmon-eme/ 外部リンク ポケットモンスターvipバージョン作ろうと思う ~反省会会場 (ポケットモンスターVIPverFR版まとめサイト) http //www.geocities.jp/vipde2008/index.html 2ch全AAイラスト化計画 (一部備考欄の元ネタに転載、一部ドット絵の元絵をお借りしてます) http //riceballman.fc2web.com/ AA大辞典(仮) (一部備考欄の元ネタに転載) http //maruheso.at.infoseek.co.jp/aadic/
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たくさんのケンタロスがこちらに向かって、ジリジリと、少しずつ接近してきます。 「大丈夫ですか、ガルーラ」 「ガル」 私の問いかけに頷いてくれました。ここがポケモンセンターなので、ある程度のダメージはすぐに回復できますが、手持ちをなるべく温存しておいた方がいいですし。 「ではいきま……」 「待って、あずにゃん!!」 私が一気に攻めようとした時に、ゆい先輩に止められました。 「何ですか、ゆい先輩」 「駄目だよ、このまま、戦って倒しても誰も得はしないよ」 「それはそうですけど……」 「思うに、皆、頭に血が上ってるんだよ」 「まあ、それもあるかもしれませんが」 「だから、私、歌うね」 「はい?」 意味が、まったく分からないんですけど。 「ここは心を和ませないとね。では、ミュージックスタート(わたしの恋はホッチキスを想像して下さい)」 ゆい先輩は歌を歌いだしました。それは空気を読んでいないといえばそうですけど、さっきまで、怯えていた人達もゆい先輩の歌声に聞き惚れています。私達に対峙していた、ケンタロス達、さっきガルーラに飛ばされたケンタロスやウインディまでもが、ゆい先輩の歌声に聞き惚れています。まあ、私も冷静に状況を見てますけど、十分に聞き惚れていますけど。ゆい先輩の曲が終わると、皆がゆい先輩に惜しみない拍手を送ります。 「みんな~、ありがと~」 「すごいです、ゆい先輩」 「すごいよ、お姉ちゃん」 ポケモンセンターにいる、皆さんが、『ゆーい、ゆーい』とコールが起こっています。 「ケンタロス(戦うのが馬鹿らしくなってきたな)」 「ガル(ええ)」 「……ウインディ(……いい仲間達にめぐり合えたんだな)」 「ガル(ええ、運がいいことにね)」 「ケンタロス(確かにこんなことをしても仕方がないかもしれない。私達も帰るとするか)」 「ポケモンさん達」 ゆい先輩はケンタロスに声をかけます。 「たしかに、サファリパークはポケモンを捕まえることでお金儲けをしてるかもしれないけど、そこにはポケモンと人間さんの新しい出会いの 場でもあるんだよ。だから、人間さんを嫌いにならないでね」 「ケンタロス(善処しよう)」 ケンタロス達はどうやら、ゆい先輩の歌で、満足してくれたのか、帰って行きます。 「待ちやがれ!!」 空気を読まずに、金髪の男が散弾銃をケンタロスやウインディに向けてきます。 「な、何をしてるんだ」 近くにいた男の人が金髪の男に聞いてきます。 「うるせえ!!裏切ったポケモンや危険なポケモンにはこれくらいすべきなんだ」 金髪の男は今にも、引き金を引きそうです。 「や、やめて下さい」 私は反射的に、ケンタロスやウインディを庇うように金髪の男に対峙します。 「な、なんだ、クソガキ。邪魔をするなら、てめえから、撃ち殺すぞ」 「だ、駄目です。せ、せっかく、ゆ、ゆい先輩のおかげで、皆落ち着けたのに、こんなことをするなんて……」 私の足はガクガクと震えています。それでも、私はこの場を離れるわけにはいきません。 「うるせえ!!」 バーン その金髪の男は何の躊躇もなく、引き金を引きました。私はグッと目を瞑ります。 「危ない、あずにゃん!」 ガシャーン なにかが、ぶつかったような音がします。そして、私に何かがぶつかってきて、私は尻餅をついてしまいました。私が目を開けると、 「ゆい先輩!」 私の腕の中にゆい先輩がいました。 「ああ、ギー太、大丈夫かい」 ゆい先輩はおそらく、私を庇う時にギターを盾にしたのでしょう。ギターを見ると幸いにも傷がついてないようです。一体、どんな素材で出来てるのやら。 「ゆい先輩も大丈夫ですか?」 私はゆい先輩に問いかけます。 「あ、あずにゃん。私は大丈夫だよ。あずにゃんは?」 「私は大丈夫です。ゆい先輩のおかげです。……ゆい先輩?」 私がそう言うと、ゆい先輩はその目に大きな涙をため、私の胸に顔をうずめてきました。 「ぐすっ。どうして、こんな無茶したの。危なく死んじゃってたよ」 「ご、ごめんなさい」 「謝ったって許さないよ。罰として、私をギュッと抱きしめなさい」 「なんですか、それ」 「早く!!」 「わ、分かりました」 私はギュッとゆい先輩を抱きしめます。 「ああ~、あずにゃんに抱きしめられてるよ~」 「なんだか、乗せられてる気がしますね」 「気にしない、気にしない」 「でも、ありがとうございます。ゆい先輩が庇ってくれなかったら……」 「あずにゃんが無事でよかったよ~。でも、あのあずにゃんも格好よかったよ~」 ゆい先輩は顔を上げ、私に視線を合わせます。 「あずにゃん、もうこんな無茶しちゃ駄目だよ」 「……はい」 「くそが。余計な邪魔をしやがって」 金髪の男がもう一度、散弾銃で撃とうとしますが、 「えいっ!」 ジョーイさんが後ろから、モップで頭を叩き、 「今だ、取り押さえろ!」 周りの人達も金髪の男を取り押さえます。 「大丈夫、お姉ちゃん達」 さっきの男の子が駆け寄ってきます。 「う、うん、大丈夫」 「よかった~」 「ケンタロス」 ケンタロスが私達に近づいてきます。ケンタロスはガルーラの方を向き、 「ケンタロス(なるほど、お前達がこのトレーナーにつく理由が分かった気がする)」 と、鳴いて、去っていきました。 「何なんですか、一体」 「……さあ?」 ゆい先輩はクスッと笑って、そう言いました。 「さて、それじゃ、今のうちに脱出を……」 ガシャーン と、突然にポケモンセンターに衝撃が走りました。 「わっ!突然何が……」 「今、外を確認してみます!」 ジョーイさんは外に出て、顔色を変えて、戻ってきました。 「どうしたんですか!?」 「プ、プテラが……」 「プテラ!?」 「とりあえず、外に出てみようよ、あずにゃん」 「そうですね」 私達が外に出てみると、上空にプテラが飛んでいます。そのプテラが口から、はかいこうせんを出したりして、暴れています。 「ど、どうしましょう」 「……よし、空を飛ぼう」 「……はい?」 突然のゆい先輩の発言に耳を疑いました。 「今……なんて?」 「よし、空を飛ぼうって、言ったんだよ~。ゆいちゃん真拳奥義『あずにゃん☆自転車』」 ゆい先輩の掛け声で、自転車が出てきます。 「これをどうするんですか……」 「まあ、乗ってみなさい」 「はあ」 私はゆい先輩をかごに入れて、自転車に乗りました。 「さあ、出発だよ~」 「はいはい」 私は自転車をこぎ始めました 。すると、だんだんと、地面から浮いて、空を飛び始めました。 「何なんですか、これは!!」 「なんだか、映画のシーンみたいだね」 「何をのんきなことを……」 「さて、あずにゃん君」 「なんですか」 「私が歌いだしたら、サムちゃんを出してね」 「はい?何でですか?」 「まあ、出せば分かるよ」 私達がこうして、話してる間に、プテラがこっちに気づいて、向かってきます。 「と、とにかく、頼むね」 「あ、ちょ、ちょっと……」 「ミュージックスタート!!(翼をくださいを想像してください)」 「ああ、歌いだしちゃいました。ええい、こうなったら、出てきてください、ハッサム!!」 私はハッサムを出しました。すると、ハッサムの背中から、天使のような翼が背中に生えました。なるほど、これはゆい先輩の歌の力……。 「プテラ」 プテラはその翼を使って、ハッサムに向かってきます。 「サム!」 ハッサムはプテラのつばさをうつ攻撃を両手のはさみで受け止め、はじき返します。そして、今度はお返しとばかりに、はさみで、プテラに攻撃を仕掛けます。 「プテラ!」 プテラはハッサムのメタルクローをつばさで受け止め、力で押し返します。まさに、互角の戦いです。 「ハッサム」 「プテラ」 互いの攻撃がキーン、キーンとクロスし、空中戦が始まりました。プテラがすてみタックルを仕掛ければ、ハッサムはそれをかわします。お返しとばかりに、ハッサムがシザークロスを仕掛ければ、プテラはそれを正面から受け止め、そのまま、ハッサムを突き飛ばし、つばさをうつ攻撃を仕掛けてきます。ハッサムはそれをかわしきれずに、正面から、まともにうけて、 ガシャーン と、近くにビルに飛ばされてしまいました。その衝撃で、ガラスやコンクリートが下に落ちています。 「……はあ、はあ」 ゆい先輩はハッサムが戦ってる間にも、ずっと、歌い続けています。さっきから、ずっと、歌っているので、だいぶ辛そうです。……私には何も出来ないんでしょうか。ゆい先輩はこうやって、必死に歌を歌って、ハッサムを援護してますし、ハッサムはあのプテラと戦っています。それなのに、私はただ、自転車をこいでいるだけです。私も、皆の力になりたい――。 「ジー」 私がそんなことを思っていると、歌いながら、私の方を見てきました。その目には 『あずにゃんにもできることがあるよ』 と、言っている様な気がしました。 「わ、私にできることなんかありませんよ……」 私はそう言いながら、涙ぐんでしまいました。だって、悔しいんです、何も出来ない自分が。 『あるよ』 それでも、ゆい先輩は目で語ってきます。 『プテラにはなくて、サムちゃんにはあるものが。そして、それはあずにゃんにしかできないんだよ』 私にしか出来ないこと? ガシャーン 私が迷ってる間にも、ハッサムはプテラのアイアンヘッドで、飛ばされて、ポケモンセンターの屋根に激突しました。ま、まずいです、あそこ には人が……。強いです、プテラは。野生のポケモンでも、なんていう実力ですか。ハッサムじゃ勝てないんですか。……野生?そうだ、私はハッサムのトレーナーなんだ。私も一緒に戦わなくちゃ。私がそう決意すると、ゆい先輩は優しく、ニコ~という笑顔をしてくれました。 「……サム」 ハッサムはポケモンセンターの屋根から、再び、空に戻ってきます。 「プテラ(まだ、戦うのか?)」 「……サム(ああ)」 「プテラ(諦めの悪い奴だ)」 プテラは牙にほのおをためて、噛み砕こうとハッサムに迫ってきます。 「ハッサム、かげぶんしんです!!」 ハッサムは私の指示を受けて、自分の分身を作り、その一撃をかわします。 「ハッサム、反撃です。バレットパンチで先制をとるんです」 おそらく、プテラには素早さでは勝てないでしょう。でも、この攻撃なら……。ハッサムの攻撃は体制を整える前のプテラに命中しました。バレットパンチは先制攻撃を取れる攻撃ですからね。 「プテラ!」 プテラは今の攻撃に怒ったのか、口にエネルギーを溜めます。 「ハッサム、はかいこうせんが来ます。みきりです」 プテラのはかいこうせんがハッサムに迫りますが、それをハッサムは冷静にかわします。 「プテラ(何故、力でぶつかってこない。さっきのように)」 「サム(さあ?)」 「プテラ(くそがーーーーーー)」 プテラは勢いをつけて、とっしん攻撃をしてきます。まともに受けたら、厳しいですね。 「ハッサム、みがわりです」 ハッサムは自分の分身を作り、プテラはその分身に攻撃を与えます。 「反撃です。ハッサム、アイアンヘッド!」 ハッサムはこちらを向こうとする、プテラにはがねのあたまで一撃を加えます。 「ぐはっ」 プテラはその衝撃で、怯んでいます。プテラにははがねタイプの攻撃は弱点ですし、今がチャンスです。 「ハッサム、はがねのつばさです」 ハッサムは自分のつばさとゆい先輩が作り出したつばさを大きく広げ、プテラに攻撃を仕掛けます。怯んでいるプテラはそれをかわしきれずに、直撃します。 「……プテラ(どうして、お前ほどのポケモンが人間なんかと一緒にいるんだ)」 「ハッサム(確かに私も人間はあまり好きではないな)」 「プテラ(なら、どうして……!?)」 「ハッサム(最初はあの、ゆいというポケモンへの恩返しからだったが、今は面白いからさ)」 「プテラ(面白いだと!?)」 「さあ、ハッサム。最後の一撃です。おんがえし!!」 ハッサムはその手にエネルギーを溜めます。 「ハッサム(だってな)」 ハッサムは私とゆい先輩を一瞥します。なにか、あったんでしょうか? 「ハッサム(ポケモンと恋人同士になろうなんて、トレーナーは世界中探したって、私のマスターだけだぜ!)」 ハッサムは勢いよく、プテラに向かいます。 「プテラ、プテラ(人間とポケモンが恋人だと。人間はポケモンの敵なのだ。……ふざけたことを抜かすなーーーーー)」 プテラも自分のもてる力を出し攻撃する技……ギガインパクトで、ハッサムに攻撃を仕掛けます。 「「いけーーーー、ハッサム(サムちゃん)。スクラップフィストー!!」」 ハッサムのはさみとプテラの頭が衝突します。 「ハッサム(見事だ)」 ピキピキ ハッサムのはさみがひび割れています。 「プテラ……プテラ(ああ、お前もな。……お前とおれの差はなんだったんだ)」 「ハッサム(信じてくれる人がいるか、いないかの差だ)」 「……プテラ(……お前のトレーナーなら、私を信じてくれるかな?)」 「ハッサム(もちろん)」 プテラの頭も、ひび割れて、力尽きたのか、落下し始めました。 「あずにゃん」 「はい!」 私はハッサムを素早くボールに戻し、モンスターボールをプテラに投げます。しばらく、ボールが動きますが無事にゲットすることができました。 「やりました、プテラ、ゲットです!!」 「わ~い、やったね!」 私達が地上に着いた時、キョウさん達が出迎えてくれました。 「君達はすごいな!!」 「まさに伝説と呼ばれるような戦いだったわ」 「そ、それは言いすぎですよ」 「いやいや、それほどの戦いだったぞ」 「そうですよ、謙遜しなくてもいいですよ」 皆さんが口々に褒めてくれます。ちょっと、照れくさいですね。 43
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このページでは【ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー】のキャラクター、 ラムダ を解説する。 【ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド】?のキャラクターは【ラムダ(ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド)】?を参照。 プロフィール 作品別 ポケットモンスターシリーズ本編 外伝 元ネタ推測 関連キャラクター コメント プロフィール ラムダ 他言語 Petrel (英語) 種族 【人間】 性別 男 職業 【かんぶ】 所属 【ロケット団】 手持ちポケモン 【マタドガス】など 声優 『ポケモンマスターズ EX』 武田太一 初登場 【ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー】 【ロケット団】の【かんぶ】の1人。紫の髪とアゴヒゲが特徴の中年男性。 変装の達人なのだが、喋り方までは真似できず、すぐにバレてしまうという間抜けな人物。 作品別 ポケットモンスターシリーズ本編 【ポケットモンスター 金・銀】 チョウジのアジトとラジオ塔で戦うニセ局長のかんぶは『ハートゴールド・ソウルシルバー』で彼になっているが、この時点では名前がない。 本作の時点ではこの二人のかんぶは性格や喋り方が違うので、少なくともチョウジの方は別人であったと思われる。 【ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー】 本作で始めて名前と固有の外見が付いた。 1戦目(ロケット団アジト) 【ズバット】♂Lv22 【ドガース】♂Lv22 【ラッタ】♂Lv24最初は【サカキ】に変装しているが、全然似てないと突っ込まれて正体を明かして戦闘になる。大して強くない。このエピソードは恐らく局長に変装したかんぶと同一人物にするために挿入されたと思われる。 2戦目(ラジオ塔) 【ドガース】♂Lv30 ドガース♂Lv30 ドガース♂Lv30 ドガース♂Lv30 ドガース♂Lv30 【マタドガス】♂Lv32今度はラジオ塔の局長に変装しているが、喋り方の練習中に主人公が来たので勝負するという流れ。倒すと「ちかのカギ」を貰える。手持ちが1戦目とまるで異なるが、これは『金・銀』で元になったかんぶがそれぞれ別人であったためと思われる。 外伝 ポケモンマスターズ EX メインストーリー「悪の組織編」の「ジョウト編」でNPCとして登場。ストーリー内でも変装を披露しており、原作でチョウジのアジトにいたヤミカラスが進化したのか【ドンカラス】も使っている。 そこから長らくプレイアブル化されておらず、2023/09/06のバラエティBサーチ限定バディーズとしてようやくプレイアブル化した。★5でバディはマタドガス。 元ネタ推測 日本で作られた観測ロケットシリーズ「ラムダロケット」 関連キャラクター 【サカキ】 【アポロ(ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー)】 【アテナ(ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー)】 【ランス(ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー)】? 【ロケット団】 【かんぶ】 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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基本情報 あらすじ キャラクター 声優 内容 コメント 基本情報 ディアルガ パルキア!時空大異変!! 脚本 米村正二 絵コンテ 齋藤徳明 演出 牧野吉高 作画監督 倉員千晶稲手遥香阿見圭之介 初回放送 2021/12/03 オープニング 1・2・3 エンディング バツグンタイプ 前回 トライアルミッション!深海潜水調査団!! 次回 ディアルガ パルキア!時空大決戦!! あらすじ キャラクター 【サトシ】 【ピカチュウ】 【ルカリオ】 【ゴウ】 【インテレオン】 【サルノリ】 【コハル(ポケットモンスター2019)】 【イーブイ】 【ヒカリ】 【ポッチャマ】 【ミミロル】 【パチリス】 【マンムー】 【マグマラシ】 【トゲキッス】 【サクラギ博士】 【ワンパチ】 【キクナ】? 【レンジ】? 【ムサシ】 【ソーナンス】 【コジロウ】 【ニャース】 【シロナ】 【ガブリアス】 【ジャラランガ】 並行世界のサトシ 並行世界のヒカリ 並行世界のムサシ ソーナンス 並行世界のコジロウ 並行世界のニャース 【ディアルガ】 【パルキア】 回想・イメージのみ 【ハルヒ】 並行世界の【ナナカマド博士】 並行世界のヒカリのポッチャマ 並行世界のヒカリのマンムー→【イノムー】 並行世界のヒカリのマグマラシ→【ヒノアラシ】 声優 担当キャラ 名前 サトシ 松本梨香 ゴウ 山下大輝 ピカチュウ 大谷育江 コハル 花澤香菜 サクラギ博士 中村悠一 ムサシ 林原めぐみ コジロウ 三木眞一郎 ニャース 犬山イヌコ ソーナンス うえだゆうじ ポッチャマ 小桜エツコ ルカリオ 浪川大輔 イーブイ 真堂圭 サルノリ 武田華 インテレオン 坂田将吾 ヒカリ 豊口めぐみ シロナ 櫻井智 ジュンサー 清水理沙 キクナ 千本木彩花 レンジ 観世智顕 ナレーション 堀内賢雄 内容 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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どうしたんでしょうか。そういえば、さっき、この技を使うと大切なものがなくなるって。まさか、い、命とか。きっと、ゆ、ゆい先輩は自分の命を削って私を助けてくれたんだ。今まで、ちゃらんぽらんでやってきたのは、こういうことだったんですね 「ご、ごめんなさい、ゆい先輩。さっきは意地悪を言って」 「……うぅ、あずにゃ~ん。だっこして」 「はいです」 もう最後だもんね。こんなことなら、もっと、抱っことかしてやればよかったです。そんな思いもあって、私はぎゅう~っと抱きしめました。 「……ゆい先輩」 もう、マサラタウンに帰ろう。私は大事なポケモンを死なせてしまったんだから。 「あずにゃ~ん、苦しいよ~」 私が、そんな決意をしていると、のんきな声が聞こえてきます。 「ゆい先輩、生きてたんですか!」 「人を勝手に殺さないでよ。私の大切なものがなくなって、ちょっと倒れちゃっただけだよ」 大切なものって命じゃない?あ、よくあるオチで、エネルギー使いすぎちゃっておなか減った~ってやつですね。 「ゆい先輩、おなか減ったんですか?」 「ん?そういえば、もう、そろそろご飯だね。あずにゃん、今日のご飯はな~に?」 あれ?これでもない? 「ゆい先輩の大切なものって何ですか?」 「それはもちろん、あずにゃんだよ」 そんな、満面の笑みで言われても… 「どうしたの?顔、真っ赤だよ」 「そ、そんなことより、大切なものって何ですか?あの技を使うとなくなるって」 「それはね、あずにゃん分だよ~」 「……なんですか、それは」 「詳しくは分かんないけど、私の技を出すための源だよ」 「分からないって…。で、それはもう大丈夫なんですか?」 「今、抱っこしてもらったから大丈夫だよ。あ、キスもしよっか。そうすれば、たくさん貯まるから」 「結構です」 まったく、心配して損しました。……でも、何事もなくてよかったです。 「く~ん」 あ、そういえば、デルビルがいたことを忘れてました。 「この子は捨てられてたんですよね」 「うん」 「私達と一緒に来る?」 「ワンッ」 「もちろんだって」 私は頷いて、モンスターボールをデルビルに投げて、ゲットしました。 「やったね、あずにゃん。これで、3匹目だよ」 「そうですね」 全然少ないんですけどね。 「あずにゃん、あずにゃん」 「何ですか?」 「私のおかげで、デルビルもゲットできたし、スピアーも退治できたんだから、褒めてもいいんだよ~」 ゆい先輩は胸を張って誇らしげにしています。たしかに、今日、ゆい先輩はものすごく活躍しました。だから褒めても、いいかもしれません。 「そうですね~。でも、ゆい先輩のおかげで、こんな森で野宿しなきゃいけませんし。だから、褒めるのはまた今度ですね」 「ええっ!でもでも、私は2個良い事して、悪いことは1個なんだよ。合計して、良い事を1個した事になるんだから、私の頭を撫でて、褒めてもいいんじゃないのかな?」 「駄目ですよ。ゆい先輩はとっても悪い事したんですから」 「え?どんなこと?ねえ、あずにゃん」 すっごく困った顔をして、ゆい先輩が聞いてきますが、私は無視し、 「それは教えません。さて、荷物のある場所に戻りますか」 「あ、待ってよ、あずにゃ~ん」 だって、私の勘違いとはいえ、さっきはあんなに心配させるし、ゆい先輩がいない間、どんなに寂しくて心配だったか。だから、ちょっとくらい、意地悪してもいいですよね。 トキワの森編はここまでです。 ※ 主人公 梓 手持ちポケモン ゆい ハッサム デルビル 注 今回、結構グダグダかもしれない 以下、ニビシティ編① 「新たなるライバル」投下 それは、ゆいが旅立つ前日のこと… 『えいっ』 ビューンっと、棒みたいなものが私に向かって飛んできます。私はよけきれずに、おでこに…… バーン。 『イテッ』 バタン。避けきれずに、おでこに命中し、倒れちゃった。う~、痛い。 『ゆい、戦闘不能。勝者、うい』 『大丈夫、お姉ちゃん?』 私はういの手を借りて、起き上がる。 『大丈夫だよ。ありがとね、うい。結局最後までういには勝てなかったよ。やっぱり、ういはすごいよ』 『そんなことないよ。お姉ちゃんはもっと、強いよ』 『ふむ、相変わらず、ういは強いのう』 『あ、村長さんたちだ~。こんにちは~』 『こんにちは』 『うむ。それにしても、どうしてこう、姉妹で差がついたのかのう』 『えへへ~』 『褒められてはないよ、お姉ちゃん』 ここは、私の住んでいる島、キョウアニアイアイ諸島っていわれてるらしいけど、そこにある村が私の故郷なんだ。今、私は妹のウイと一緒に立派なポケモンになるための修行中なんだよ~。といっても、明日には、トレーナーを探すために旅立つんだけどね。 『しかし、本当に大丈夫かのう。ういは問題ないが、ゆいはまだまだ、修行が必要じゃからのう』 『大丈夫だよ~。私は強いもん』 『でも、ゆいは口だけだもんな』 『そうだよな。成績も最下位だし、全ての分野でトップクラスのういとは違うよな』 『これ!そういうことは言うもんじゃない。ゆいよ、後で、私の家に来なさい』 『は~い』 『お姉ちゃん、さっきのことは気にしない方が……』 『さっきのこと?えーと、何だっけ?』 『覚えてない。…さすが、お姉ちゃん。さっきの人たちの悪口だよ』 『ああ~。別に気にしてないよ。ほんとのことだし。でもね、いつか、最高のトレーナーを見つけてきっと、強くなって見せるよ』 『お姉ちゃん……』 『だから、約束だよ、うい。次に私達が会う時は、全力で戦おう。いつもみたいに手を抜かないで』 『いつもって……。別に私は』 『私はういのお姉ちゃんなんだよ。それくらい分かるよ。でも、今度会う時は、きっと、別々のトレーナーになってると思うんだ。だから、私 達が手を抜いたら、迷惑かけちゃう。それはいけないことだよ』 『……分かったよ。今度、会う時は全力で戦おうね、お姉ちゃん』 『うん。約束』 『来たよ~、村長さん』 『うむ』 『で、用事ってな~に?』 『やはり、心配だからのう。今からでも、やめにはせんか』 『それは村長さんでも無理だよ~。私は最高のパートナーを見つけにいくんだ。これはもう決めたことなんだ』 『やっぱりのう。ゆいはそう言うだろうと思ったよ』 『用事はそれだけ?じゃあ、もう行くね。明日は早く起きないといけないから早く寝ないとね』 『待て。ゆいよ、お前には1つ、これだけは言っておく。お前がどんなトレーナーに就こうとも、トレーナーとの絆を大切にしなさい、これだけは忘れないでほしい。これが、わしから、ゆいに向ける最後の言葉じゃ』 『は~い。じゃあ、おやすみなさ~い』 『やれやれ、本当に分かっておるのかのう』 ~~~ 「……ムニャムニャ。分かってるよ……そんなことは……」 「もう、いい加減起きて下さい!!」 「ふえ。もう、朝?もうちょっと寝かせてよ~」 「寝ぼけないで下さい。もう、ニビシティですよ」 「う~ん、あれ、いつの間に!?」 「いつの間に、じゃありませんよ。起きて、1時間くらいしたら、『疲れたから、抱っこして~』っていうから、抱っこしたら、急に寝始めるんですもん」 「それは、きっと、あずにゃんの腕の中が気持ち良かったからだよ~」 「……」 「ん?また、顔真っ赤だよ?」 「気にしないで下さい」 私たちは、何とか、気味の悪いトキワの森を抜け、ニビシティに到着することができました。トキワシティでは、挑戦することはできませんでしたが、このニビシティで始めてのジム戦に挑戦することになります。今から、緊張しますね。 「さて、ポケモンセンターに行って、早速……」 「美味しいものを食べるんだね!!」 「違います。ニビジムに挑戦するんです!」 まったく、いつものんきなんですから。 「え~。でも、おなか減ったよ~。ご飯食べないと力出せないよ~」 「我侭言わないでください。それに、ゆい先輩が戦わなくても、私には、ハッサムとデルビルが……」 ぐう~。 「……」 「あ~、あずにゃんのおなかの音だ。可愛いね~」 「……そうですね。まずは、きっちりと食事をして、万全を期して、ジムに挑戦すべきですね。ゆい先輩、まずは食事にしましょう」 「あ、ごまかした」 「うるさいです。嫌なら、ゆい先輩にはあげません」 「ごめんなさい」 私達はポケモンセンターでの回復を済ませ、お昼を食べることに。 「じゃあ、ここで食べますか」 私は、ファーストフードとして、カントー地方などの全国展開してるチェーン店に来ました。 「えー。せっかく、ニビシティに来たんだから、美味しいもの食べようよ~」 「駄目です」 「ぶう~ぶう~、あずにゃん、最近冷たいよ~」 「別に冷たくしてるわけではありません。いいですか、ゆい先輩。これは切実な問題なんです」 「どういうこと?」 「ゆい先輩は旅に出るのに必要なものは何だと思います?」 「う~ん。……あ、わかった。パートナーとの相性!つまり、私とあずにゃんの相性だね。それなら、バッチシだよ」 「全然違いますから、勝手に興奮しないで下さい」 「え、違うの?う~んと、え~と、そうだ!パートナーとの絆だね。それもバッチシだよ」 「それも違います」 「ええ?!これも違うの。う~、じゃあ、一体何なのさ」 「それはですね、お金です」 「お金?あずにゃん、たくさんトレナーに勝ったじゃん。お金も結構たまったと思うけど」 「確かに、貯まりましたよ。でも、ニビシティの後はおつきみやまに行くんですよ。だから、その準備で結構、お金がかかるので、あんまり、無駄遣いはできないんです」 「世知辛い世の中だね」 「そうなんです。だから、我慢して下さい」 「でもでも、せっかくニビシティに来たんだし、ここでしかできないことをしたいよ」 「それはそうですけど」 お財布の中だって、余裕があるわけじゃないんだし。う~ん、そうだ。一度、入ってみたいところがあったけ。 「ゆい先輩、博物館はどうですか?」 「博物館?そこには、何があるの?美味しいものある?」 「美味しい物はありませんけど、見たいものがあるので」 「分かった、じゃあ、そこに行こう」 「でも、ジム戦が終わってからですよ」 「うぅ~、仕方ないね。じゃあ、私は頑張って応援するよ」 「そうして下さい」 また、訳の分からない技を使われるのもごめんですし。 私達はそんなこんなで、お昼ご飯を済ませ、早速ニビジムへと向かいます。 「あずにゃん、ニビジムのジムリーダーさんはどんなポケモンを使うの?」 「確か、岩タイプですね。何でも、とっても我慢強い人だとか。名前はタケシっていうらしいです」 「ふ~ん。……ねえ、その人って、男の人?」 「まあ、そうでしょうね」 タケシって、名前の女の人もなんだかな~って、気になりますし。 「……むう~」 「どうしたんですか、ゆい先輩。なんか、不機嫌になってますけど」 「だって、そのタケシっていう人が、かっこよくて、もし、あずにゃんが惚れちゃったら、嫌だなって。駄目だよ、あずにゃん。私がいるのに浮気しちゃ、嫌だからね」 「浮気以前に私たちはそんな関係でもありませんけどね」 「もう、恥かしがらなくてもいいんだよ~」 「はいはい」 なんだかんだで、ニビジムに到着しました。初めてのジム戦。緊張しますがやってやるです。 「ねえねえ、あずにゃん」 ゆい先輩は私の頭の上で、話しかけてきます。(基本的に、ゆい先輩は私の横や後ろを歩くか、肩車みたいに私の頭のところにいます。まあ、早い話、サトシさんのピカチュウみたいな位置にいると考えてください) 「なんですか、ゆい先輩。人がせっかく気分を高めてるのに邪魔しないで下さい」 「ごめんね。でも、ジムのドアに貼り紙がしてあるよ」 「貼り紙?」 確かに何か貼ってありますね。ふむふむ、『本日は都合により、ジムリーダは不在のため、お休みさせていただきます』なるほど、お休みですか。……って、お休みですか!! 「そんな~」 「お休みなら仕方がないね。さあ、あずにゃん。遊びに行こう!」 「行きません」 「あう~、さっきから冷たいよ~」 さて、これから、どうしましょうか。やっぱり、まずはレベルを上げるために特訓ですかね。デルビルもゲットしたばかりですし。 「あずにゃん、あずにゃん。さっき、博物館行くっていってたよね。そこなら、いいでしょ?行こうよ、あずにゃん」 「それもいいですね」 たしかに、私が行ってみたいところだから、行くのは構わないんですけどね。でも、ジム戦が終わって、ゆっくりと見学したいですし。まあ、たまにはのんびりするのもいいかもしれません。 「そうですね。じゃあ、博物館に行きますか」 「わ~い。じゃあ、早くいこっ、あずにゃん」 そして、博物館に。 「ここが博物館?何があるの、あずにゃん」 「たしか、いろいろなポケモンの化石やスペースシャトル、後、つきのいしがあるそうです」 「……それって、面白いの?」 「ここでしか見られないって、昔、博士の助手をしてた時に聞いたので、一度見てみたいなって。それとも、ゆい先輩は嫌ですか?」 「そういうわけじゃないんだけど。まあ、いいや、行こうよ、あずにゃん」 とりあえず、中に入ることに。 「すいません、いくらですか」 「18歳未満の方は500円、一般は1000円になります」 むむ、ちょっと高いですね。前に聞いた時は50円って聞いたんですが。まあ、これも不景気のせいなんでしょうね。 「じゃあ、18歳未満、1枚お願いします」 「1枚ですか?そちらのあなたの頭にいる、お子様の分はよろしいんですか?」 「あ、いえ、この子は……」 「む、失礼だね。私は子供じゃないよ。私はこれでも、18歳なんだよ。それで、あずにゃんの恋人なんだよ~」 「そうなんですか?とっても、お似合いですね」 ナデナデ。 「えへへ~」 「な、何を言ってるんですか。この子はこんな姿でも、一応はポケモンなんです」 「そうは申されましても、証明するものがなければ……」 「仕方がありません。行きますよ、ゆい先輩」 「ちょっとだけにしてね、あずにゃん」 私はゆい先輩にボールを向ける。すると、ゆい先輩はボールの中に戻っていきました。 「出てきてください、ゆい先輩」 私は再び、ボールから、ゆい先輩を出します。 「ふう~、相変わらず、ボールの中は窮屈で嫌だよ」 「あの、これで、信じてもらえましたか?」 「そうですね。まあ、いいでしょ。では、500円です」 私はお財布から500円を渡します。 「はい、ありがとうございます。ところで、そこのちっちゃいポケモンさんはなんて言うんですか」 「私はゆいっていうんだよ」 「じゃあ、ゆいちゃん。可愛い恋人さんと仲良く見学してきてくださいね」 「なっ!?」 「うん。じゃあ、またね~」 3
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梓 「それじゃ、私の番だね。サイコロ振ってと。……5か。コマを進めてっと」 ゆい先輩は楽しそうに、駒を進める。そして、映像が流れ始めました。 『あ、ごめん。部室に忘れ物しちゃった』 『早く、とって来いよ』 『いいよ、先に帰ってて~』 部室 『あった、あった。……ん?』 ふと、見ると誰かの体操着が置いてあった。誰か、忘れたのかな?手に持ってみる。見覚えはないものだ。この部室に来る人は限られてる。りっちゃん達のではないとすると……。 『あずにゃんのかな?』 私ははやる好奇心を抑えつつ、中身を出してみる。ジャージの色から、後輩のものだと思う。だとすると、あずにゃんのかな? 『……』 に、匂いを嗅いでみようかな。こんなことをするのは、変態さんなんだろうけど、好きな人の体操着なんて、目の前に置かれたらね。 ドキドキドキドキドキ 『唯先輩』 ガチャ 突然ドアが開く。私は体操着を急いで、中に戻す。奇跡的に、素早く、中に戻すことが出来た。 『どうしたんですか?』 『なんでもないよ。あずにゃんはどうしたの?』 『体操着を忘れちゃって……あ、唯先輩が持ってるのです』 『あ、これ。誰のかと思っちゃったよ』 『それよりも、忘れ物はいいんですか?』 『あ、うん。大丈夫、大丈夫。さ、帰ろうか』 『そうですね。帰りましょう』 ふう~、危なかったね。ものすごくドキドキしちゃったよ。 ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ 「ぐわーーーーーー」 ファイヤーに強力な電流が流れる。やはり、この技の威力はすごいですね。映像はただの変態でしたけど。今の攻撃で、ファイヤーにも相当なダメージでしょう。 「よし、次はういの……」 「ギラス(待てよ!!)」 突然のバンギラスの鳴き声が響くと、そこには力尽きたイーブイをバンギラスが掴んでいます。。 「ゲンガ、ゲンガー(こいつは最初はよかったんだけどな。突然倒れてやがったんだぜ。しかも、マスターのため、ゆいさんのため、とか呟きながらな)」 何か、ゲンガーが言ってるようですけど、なにを言ってるのか、分かりません。ただ、ゆい先輩やうい、私のそばにいる、ハッサムの表情を見ると、あまりいいことは言ってないことはたしかですね。 「ギラス(さて、トドメだ)」 バンギラスはイーブイを上に、放り投げる。あの技は!? 「ハッサム、イーブイを」 「ファイヤー、させるな!」 ファイヤーはその指示で、ねっぷう攻撃を私にむかって仕掛けてくる。 「サム」 ハッサムはその攻撃から、私を守るために、盾になってくれた。でも…… 「ゲンガー(これで、終わりだ!!)」 ゲンガーはきあいを高めて、こんしんのちからをほうしゅつさせる、きあいだまで、イーブイに攻撃を仕掛ける。 「ぐはっ」 イーブイはノーマルタイプで、かくとうタイプのきあいだまは弱点。そのうえ、無理やり、石なし進化をした反動で、体力が無くなってる状態です。イーブイは勢いよく、落ちてくる。 「ギラス(終わりだ!!)」 「や、やめてくださーーーーーーい」 私の叫びも虚しく、バンギラスは落ちてくるイーブイに鋭いつめで切り裂く攻撃、ドラゴンクローで追い討ちをかけます。その攻撃で、イーブイの胸にはツメの傷がくっきりと出来て、バタッと落ちてしまいました。あ、あの傷では早く治療しないと大変なことに……。 「あ、あ、あ、あああ」 大変なことになるのは分かってるのに、私は目に涙をため、膝を突いてしまいました。 「イーブイ、イーブイ……私のせいだ。もし、私が律先輩みたいに積極的な指示を出し、前向きなトレーナーなら、もっと、相手にダメージを与えていたかもしれない。澪先輩みたいに、モンスターの能力を把握し、適切な指示を出せるトレーナーなら、私のポケモンはダメージを受けていないかもしれない。ムギ先輩みたいに、狡猾に罠を張りながら、指示を出せる、トレーナーなら、私も、足手まといにならなかったかもしれない。私は駄目なトレーナーだ。先輩達に劣りまくっている。純だって、あの大群相手に、1人で挑む、勇気がある。思えば、ジム戦だって、ゆい先輩の方がいい指示を出す時があった。……なんだ、私はポケモンにも劣るんですね」 「ゲゲゲゲゲゲゲ」 ゲンガーは私を指差し、笑っている。ポケモンにも笑われんだね。前にもあったな、似たようなことが。 回想 それは私が小さい頃 キモオタA『ゴキニャンwwwwwww』 キモオタB『ゴキブリwwwwwwwww』 私は公園で、眼鏡をかけた、太った人達にわけの分からないことを言われながら、石をぶつけられている。 キモオタC『お前なんか、けいおんにいらないんだよwwwwwwwwwwww』 『バウバウ』 私はお父さんが散歩をしてくれと頼まれた、ガーディが怯えた、私を守るようにほえる。 キモオタD『ゴキブリのくせにポケモンなんか連れてるぞ。ゴキブリに飼われるなんて、可哀想だから、俺がもらってやるよwwwwwwwwwww』 私『……や、やめてください』 キモオタE『うっせ、ゴキブリがしゃべんなwwwwwwwwww』 あの時は怖かったな。後で、お母さんに聞いたら、大きな子供みたいな人達で、可哀想な人達なのよって言ってたっけ。この話をムギ先輩達にしたら、人気があるから、仕方がないわって、よくわかんないことを言ってたな。あの時、私は怖くて、今みたいにしゃがんで泣いてたっけ。そういえば、この後には……。 ???『や、や、やめなよ』 私が声のした方を見ると、私と同じくらいの女の子が震えながら、立っていた。 キモオタA『なんだい、お嬢ちゃん。俺達、ゴキブリの駆除で忙しいんだけどwwwwwww』 ???『そ、そ、その子はゴキブリじゃないよ。可愛いし。だいたい、その子がゴキブリなら、あなた達は豚じゃない』 キモオタB『何だと、このガキ』 ???『ひいっ』 キモオタC『このゴキブリと一緒に犯しちまおうぜwwwwwwwww』 ???『牛○さん、こっちです』 どうやら、この子の他にもう1人の子がいたようです。 ○尾さん『何をしてやがる、こんな子供相手に』 キモオタD『ひいいいい』 私をいじめた人達はダッシュで逃げ出した。 隊長『あいつらをデュ○ルで拘束しろ』 こうして、私は助かりました。あれ以降、あの方々に会うことも、ありませんでした。あの時、私を助けてくれたのは、どうやら、姉妹のようで、お礼を言いたかったので、警察に聞いてみると、ジョウト地方に引っ越したそうです。名前はまだ、小さかったし、ちゃんと聞いていなかったので、覚えてなかったでしたけど、たしか、ひなんとか姉妹だった気がしますね。あの人達が捕まった後に聞いたんですけど。たしか、あの後……。 ???『大丈夫かい』 そう言って、私の頭をなでて、くれたんだっけ。あの頃と変わらないや。強くならなきゃいけないって思ってたのに。私は全然成長してないや。 ~~ 「大丈夫かい、あずにゃん」 私が過去のことを思い出していると、誰かが、私の頭をやさしく撫でてくれました。まあ、誰かは分かりますけどね。 「……なんですか、ゆい先輩」 「泣かないでよ」 「な、泣いてなんかないです」 プイと顔を背ける、私。 「……あのね、あずにゃん。私はあずにゃんがトレーナーでよかったと思ってるよ」 「……」 「あずにゃん、いつも頑張ってるよ。他の誰が否定したって、私は知ってるよ」 「……」 「あずにゃんはりっちゃん達みたいに、とか言ってたけどね、あずにゃんは駄目なトレーナーじゃないよ」 「……でも、イーブイが……」 「それだよ」 「え?」 「そんなに悔しいとか悲しいって思うことはそれだけ、ポケモンを大切に思ってることだよ。それは、どんなトレーナーにもあるものじゃないよ」 「……」 「それに、あずにゃんはこれから、私とポケモンリーグで優勝するんだよ。それが、駄目なトレーナーのわけないよ」 「……ゆい先輩」 「私も、あずにゃんのことが好きだし、他の皆だって、あずにゃんのことが好きだよ。もちろん、一番あずにゃんを好きなのは私だけどね。皆、あずにゃんが最高のトレーナーだと思ってるんだよ。あずにゃんが自分を駄目なトレーナーとか言ったら、私達に失礼だよ」 「……そうですね。……でも、私に出来ることがなくて……」 「出来ることあるよ。私と一緒に、ファイヤーを倒そう」 「え?」 「ごめんね、梓ちゃん。イーブイさんも戦えないし、私もさすがにそろそろ、我慢ができないからね。かわりにお姉ちゃんの技を手伝ってね」 「……うい」 「さ、行こうよ、あずにゃん」 ゆい先輩は私を引っ張って、スゴロクの場所に向かう。 「(いいシーンなはずなのに、やることがスゴロクというのも、すごいよね)それにしても、さすがに、ゲンガーとバンギラスを相手にするの も辛いよね」 「ハッサム(私も手を貸そう)」 「ありがとうございます、ハッサムさん」 「ゲンガ、ゲンガ(それにしても、情けねえトレーナーだな。ポケモンがマスター、マスター言ってれりゃ、トレーナーもイーブイ、イーブイだもんな)」 「ピク」 「ゲンガゲンガ(だいたい、あのツインテールはないよな。まるで、ゴキブリじゃねーか)」 「ピクピク」 「ゲンガゲンガゲンガ(さっき、あずにゃんとか言われてるけど、ゴキにゃんなんじゃねーか。だいたい、ポケモンに励まされるなんて、最低 なトレーナーじゃねーか。お前の姉ちゃんも大変だな)」 「ピクピクピク」 「ゲンガゲンガ。ゲゲゲゲゲ(だいたい、ゴキブリに育てられるなんて、可哀想だな。お前も、姉ちゃんのこと思うなら、姉ちゃん連れて、お 前のトレーナーと一緒に育ててもらえよ)」 「ピクピクピクピク」 さっきから、ゲンガーが何かを言ってるようですね。なにやら、ハッサムやゆい先輩の顔が嫌悪感が漂っています。 「あの、ゆい先輩。あのゲンガーはなにを言ってるんですか?」 「……知らない方がいいよ。それに教えたくないし。でも、もう、あのゲンガーも終わりだよ」 「どうしてですか?」 「怒らせちゃいけないものを怒らせたからだよ。……さ、スゴロクをしよう」 「あ、引っ張らないでください」 「ゲ(あのゴ)」 気分よさそうに笑っていた、ゲンガーが突如として、その場から消えた……と思ったが、いきなり、ドカーンと壁に何かが激突した。 「ギラス、ギラス(今、何が起きたんだ!?この娘が殴ったとは思うが、拳が見えなかった……)」 「ハッサムさん、バンギラスを頼みますね。私はゲンガーをやります」 「サ、サム(あ、ああ)」 「もっとも、すぐに、そっちに加勢できると思います。……さて、狩りの時間だよ」 ういは怖い笑みを浮かべて、そう言った。 シオンタウン編④ 「VSファイヤー②」 終了 ※ 前回までの状況(トレーナとポケモン) 梓 ゆい ハッサム ヘルガー イーブイ ニューラ ガルーラ ミニリュウ ポリゴン2 プテラ 澪 ゼニガメ エビワラー デンリュウ 律 リザードン サワムラー ニョロボン レアコイル ムギ フシギバナ カポエラー ギャラドス 純 うい カビゴン シオンタウン編⑤ 「VSファイヤー③」 以下、投下 現在の手持ちメンバー ゆい ハッサム プテラ イーブイ ミニリュウ ニューラ 「ういはね、全てのポケモンの技を使うことができるんだよ」 「へー、そうなんで……えー!!それって、しんしゅポケモンのミュウに匹敵するじゃないですか」 「ういは万能だからね」 「いやいや、万能どころじゃないでしょ。ところで、ゆい先輩にはどうなんですか?」 「私にはゆいちゃん真拳があるからね! ういには負けないよ!」 「どっから、そんな自信が出てくるんですか?」 「だって、私にはあずにゃんがいるもん!」 「……」 「どうしたの?あずにゃん、顔が真っ赤だよ」 「……なんでもありません。それよりも、サイコロを」 「そうだね、あずにゃんの番だし」 ゲンガー視点 「ゲンガー(何なんだ、今のは)」 おれのタイプはゴースト。ノーマルタイプやかくとうタイプの攻撃はきかないはず。なのに、今のは。 「ねえ」 おれが顔を上げると、ドス黒いオーラが出てる笑顔をした、小娘がいた。 「ギラス(いつの間に、ゲンガーのところに)」 バンギラスはこっちに向かおうとするが、ハッサムが立ちふさがる。 「ギラス(邪魔をするな)」 「サム(それはできない相談だ)」 ハッサム如きになにを手間取ってやがる。 「ねえ、ゲンガーさん」 「ゲンガ(なんだよ)」 「さっき、なんて言ったのかな?ゴ、まで聞こえたんだけど、全然聞こえなくて。もう一度、言ってくれないかな?」 「ゲンガ(あのゴ)」 バーン 次の瞬間には、また、おれは壁に叩きつけられていた。 「ゲンガ(なんで、お前は、おれに触れることができるんだ)」 「ああ。それはみやぶる攻撃をしたからね」 みやぶるはゴーストタイプにノーマルタイプやかくとうタイプの攻撃を命中させるための技。おれ自身はかくとうタイプの技はたいしたことじゃないが、こいつは何なんだ。まったく、勝てる気がしない。 「ねえ、はやく、続きを言って下さい」 その悪魔は笑顔で聞いてくる。どうするべきか。 ハクリュウ 「リュウ」 さっきから、何なんだ、こいつは。僕はアクアテール……僕の尻尾をふって、アーボックに命中させようとするが、アーボックはあなをほって、逃げるばかりで戦おうとしない。 「リュウ(何で、戦わない!)」 「ボック(事情があるのさ)」 「リュウ(くっそーー)」 僕達の攻防は続く。 48
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劇場版Blu-rayBOX PIKACHU THE MOVIE PREMIUM BOX 1998-2010 Blu-rayBOX発売日:11月28日 劇場版ポケットモンスター15周年記念・特別企画第2弾! ポケモン映画1st~13thが詰まった完全生産限定のブルーレイBOXが登場! ! 衝撃の1stムービー「ミュウツーの逆襲」から、13thの最終章「幻影の覇者 ゾロアーク」までが集結。 15周年記念にふさわしい永久保存版のスペシャルプライス! ポケモン映画の歴史が鮮やかに甦る! ! ★歴代作品をリマスタリングしたブルーレイ全14枚組。 2002年公開。セレビィ 時を超えた遭遇に続く劇場シリーズ5作目。同時上映にピカピカ星空キャンプが、6作目に七夜の願い星 ジラーチがある。 2012年11月28日、劇場版リマスターBD-BOXが発売。 http //www.pokemon.co.jp/anime/movie/2002/ 監督 湯山邦彦 アニメーション監修 小田部羊一 脚本 園田英樹 キャラクターデザイン 玉川明洋、松原徳弘、一石小百合 デザインワークス 近永健一、コレサワシゲユキ、ゴトウマサユキ、毛利和昭 美術監督 金村勝義 色彩設計 佐藤美由紀、吉野記通 撮影監督 白井久男 デジタルワークス 高尾克己 CGI監督 鹿住朗生 2Dディレクター 水谷貴哉 チーフ3DCGデザイナー 佐藤誠 特殊効果 太田憲之 編集 辺見俊夫 音響監督 三間雅文 音楽 宮崎慎二、coba アニメーション制作 OLM 制作協力 スタジオコクピット、京都アニメーション 絵コンテ 湯山邦彦 毛利和昭 長濱博史 演出 越智浩仁 鈴木輪流郎 浅田裕二 井硲清高 作画監督 玉川明洋 井ノ上ユウ子 松原徳弘 毛利和昭 高橋英吉 辻初樹 池田和美 ■関連タイトル 劇場版Blu-rayBOX PIKACHU THE MOVIE PREMIUM BOX 1998-2010 廉価版DVD 劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス 「水の都の護神ラティアスとラティオス」「ピカピカ星空キャンプ」ミュージックコレクション TVアニメ ポケットモンスター オリジナルサウンドトラックベスト1997-2010 ポケットモンスター TV主題歌 パーフェクトベスト1997-2003 This is animation 水の都の護神 ラティアスとラティオス フィギュア・ホビー:ポケットモンスター 原作ゲーム GBA ポケットモンスター ファイアレッド
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プラチナ改造コード集 当ページではポケットモンスタープラチナの改造コードを載せています。
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「久しぶりだな。ポケモンセンターでは世話になったぜ」 「えーと、誰でしたっけ、ゆい先輩」 「さあ?」 「なっ!?お前ら……」 「なんか、怒ってるよ、あずにゃん」 「いけませんね、短気で。カルシウム取らないと」 「ねー」 「忘れたのか、ポケモンセンターで、俺の邪魔をしたのを」 「んー、なんでしたっけ?」 「あ、思い出したよ、あずにゃん」 「思い出したんですか」 「うん。あれだよ、ケンタロスに散弾銃を撃とうとして、失敗し、ジョーイさんに気絶させられた人だ」 「ああ」 「その思い出し方はどうかと思うが、まあ、そうだ」 「なんで、あなたがここに」 「決まってるだろ。ラプラスは珍しいから売れば金にもなる。あるいは賢いから随分強いだろうから、自分で使うってのもあるな」 「なっ。そんな理由で……」 「ここにいる連中なんて、似たような奴ばっかりだろ」 「……まあ、いいです。サッサと始めましょう」 「ルールは1対1。途中の回復はなしです。両者、よろしいですね」 さっきから、同じ口上を言ってるんですから、大変ですよね。 「はい」 「おう」 「それでは、両者、スタンバイしてください」 「くくく、そっちはそのガキで来るのか?」 「む、私はガキじゃないよ!」 「ゆい先輩。ちゃちな挑発に乗っては駄目ですよ」 「ではいきます。準備はいいですか?」 「はい」 「おうよ」 「それでは……」 「「「バトルスタート」」」 「来い、エビワラー!」 エビワラー!?澪先輩と同じモンスターですか。 「よし、任せましたよ、ゆいせん……」 その時、私のモンスターボール……ハッサムのボールがブルブルと震えています。 「どうしたの、あずにゃん」 「いえ、来て下さい、ハッサム!」 「よし、任せて……えっ、サムちゃん!?」 私はゆい先輩ではなく、ハッサムを出します。思えば、ゆい先輩だけでなく、ハッサムも澪先輩のエビワラーにゆい先輩のようにボロ負けではなく、遊ばれた上での負けですからね。早く、リベンジしたいのでしょう。 「なんだ、そのガキじゃないのか」 「ええ。あなた程度に、ゆい先輩はもったいないですし」 「……舐めるなよ。エビワラー、マッハパンチで先制だ」 エビワラーはハッサムに素早く接近し、早いパンチをハッサムに繰り出します。 「サム!」 ハッサムはそのパンチを避けきれずに、まともに喰らいます。 「たいしたことないな。エビワラー、ほのおのパンチだ!」 怯んでいるハッサムにエビワラーは炎を拳にこめて、パンチを繰り出します。 「どうだ、これで終わりだ」 「……たいしたことないですね」 「なに」 「私はもっと強い、エビワラーを育ててる最高のトレーナーを知っています。あなた程度のエビワラーではハッサムには勝てません。ハッサ ム!」 ハッサムはパンチを繰り出すエビワラーの攻撃をそのハサミで受け止めます。 「何だと!」 「サム」 ハッサムは苦痛の表情を浮かべつつも、エビワラーを押し返します。 「反撃ですよ、ハッサム。まずはでんこうせっかです!」 ハッサムはエビワラーが体勢を立て直そうとしているところに体当たりを仕掛けます。 「エビ」 エビワラーはハッサムの攻撃を受け、なんとか、立ち上がります。 「まだ、いきますよ。エビワラー、きりさくです」 ハッサムはエビワラーの胸にそのハサミで切り裂きます。 「……エビ」 エビワラーはその攻撃を受け、顔を苦痛に歪め、膝をつきます。 「トドメです!ハッサム、アイアンヘッド!」 ハッサムは鋼のような硬さを持つ頭をエビワラーに直撃させ、エビワラーは目をグルグルさせ、気絶してしまいました。 「エビワラー戦闘不能。ハッサムの勝ち。よって、中野選手の勝利です!」 「オオー、スゲー」 「本当に3連勝しやがった」 観客のどよめきや歓声が聞こえます。 「すごいですよー、梓ちゃん、ゆいちゃん」 アンズさんも喜んでくれているようです。 「くそが!この役立たず」 金髪さんは気絶から、ようやく体を起こした、エビワラーを蹴ります。 「な、何をしてるんですか!」 「何って、教育だよ。俺はスパルタなんだ」 「スパルタって……。ただの八つ当たりじゃないですか!自分のポケモンなんですから、大切にして下さい」 「何だと!」 金髪さんは私に掴みかかろうとします……が。 「やめないか」 その手を忍者服を着た変わった人……キョウさんが掴みます。 「キョウさん!」 「やあ、梓君」 「くそが!離せよ」 金髪さんはその手を振りほどき、会場を去ろうとします。 「あ、あの、エビワラーは……」 「知るか。勝手にしろ」 そう言って、金髪さんは行ってしまいました。どうでもいいですけど、私、あの人の本名知らないんですよね。 「どうしましょうか、エビワラー」 「……エビ」 エビワラーは悲しそうにうつむきます。 「なら、私が引き取りますよ」 「あ、アンズさん」 アンズさんが私達のところに近づき、そう言います。 「でも、いいの?」 「いいもなにも、ポケモンが仲間になるのに、嫌ってことはないよ」 「それもそうだね」 私としたことが大切なことを失念していました。 「では、お願いね」 「任せなさいな。いいよね、お父さん」 「何も問題はないな」 「オッケー。じゃあ、行こうか、エビワラー。一緒に梓ちゃんを応援しよう」 「エビ!」 「その前に回復させてやれよ」 キョウさん親子はエビワラーを引き連れて、観客席に戻っていきます。 『さーて、3連勝を果たした、中野選手はサファリゾーン園長に挑戦する権利を得ましたー。さあ、園長が入場してきます』 バーンという、火薬とともに、園長さんが入場してきます。 「やあ、中野君。前回の事件の解決はありがとう」 「え、ええ。どういたまして」 にんまりとそんなことを言ってくる園長さんに少し、調子が狂います。 「そして、3連勝、おめでとう」 「あ、ありがとうございます」 「それではルール確認です。今回は園長戦ということで、メンバーは3対3。両者、よろしいですね」 「ふむ、それでいい」 「駄目です」 「それでは、両者、スタンバ……え?」 「どうしたのじゃ、中野君」 「私は園長さんとは6対6を要望します」 「ちょ、ちょっと、中野選手……」 「ふむ、どうしてじゃ?」 「私が勝ったら、賞品の今、展示しているラプラス達を全部逃がしてあげて下さい」 私がそう言うと、園長さんの表情が変わりました。 「私に金づるを逃がせと」 「ポケモンは金づるじゃありません」 「金づるじゃよ。A○Bも金づるじゃろ」 「その人達も金づるじゃありません。……たぶん」 「……まあ、いい。じゃあ、それを受けてやる代わりにこちらにも条件を出させてもらう」 「いいですよ、何ですか?」 「中野君のポケモンの中で、珍しく、金になりそうな、その女の子のようなポケモン……ゆい君をもらおう」 「ええっ。私!?」 「ちょ、ゆい先輩は賭けられません!」 「負けるのが怖いのかのう。まあ、受けられないなら、私も受けん」 「くっ」 たしかに、向こうの意見も間違ってはいませんが……この条件は。 「いいよ、あずにゃん」 「え?」 「私、受けるよ、その条件」 「ゆい先輩!」 「ほほう。いい度胸じゃのう」 「だって、私は信じてるもん。あずにゃんの勝利を」 「!!」 「くくく。それで、中野君はどうする?」 「……分かりました。その条件を飲みましょう」 「よし。だが、他のルールについてはどうするのじゃ。回復するかのう」 「いいえ、私は回復はいりません」 「……私も舐められたものじゃのう」 「梓君は回復を受けないのはきついな」 「どうして?梓ちゃんは強いよ」 「強くても、3戦により、相手に手の内を見せてる上に体力も万全ではない。3対3なら、回復してるのを出せばいいが、6対6ではそうもいか ん」 「なるほど」 「私が回復をいらないので、もう一つ条件を飲んで下さい」 「何じゃ?」 「私が勝ったら、サファリゾーンの園長を辞めてください」 「……ほう」 「ポケモンを金儲けの道具にしか見えないあなたはサファリゾーンの園長にふさわしくありません」 「言いたいことを言ってくれるのう。だが、それなら、こちらのリスクが大きいのう」 「ならば、それに加えて、園長さんが勝ったら、私を好きにしていいですよ」 「……ほう」 「ちょ、あずにゃん。それは……」 「ゆい先輩が体を張るのに私が張らないのは駄目ですからね」 「で、でも……」 「私も信じてるんですよ」 「?」 「ゆい先輩が私、いや、私達を勝利に導いてくれることを」 「……分かった。2人で頑張ろうね」 「違いますよ。2人と5匹で……皆で頑張りましょうね」 「そうだったね」 「いいじゃろう。私も独り身でのう。私が勝ったら、お嫁にでもなってもらうかのう」 「……かまいません」 「では、それでいいのかのう。もう変更は出来んぞ」 「ええ」 それにしても、自分の身体もかかってるのに随分、のんきですね。その時、観客席の方から、会話が聞こえてきました。 「でもよ、実際問題として、園長が辞めても、すぐに代わりが来るわけじゃないだろ」 「ああ。それまで、園長が業務を行うわけだ」 「梓さんだって、ずっと、ここにいるわけじゃないしな。きっと、それまで、のらりくらりとかわして、結局、園長として、居座るんじゃない か?」 「だとすると、実質、ノーリスクだな」 「その分、園長の方が有利か」 「……」 「と、いうわけじゃよ。いまさらの変更はなしじゃよ」 「分かって……」 「待つのじゃ!」 そんな声とともに白いひげを生やしたおじいさんが、フィールドに来ました。……あの人は!? 「会長さん!」 「久しぶりじゃな、梓君にゆい君」 「あ、あなたはポケモン大好きクラブの会長。な、何をしに来たんですか」 「ラプラスを見に来たんじゃ。……それよりも、今のやり取りじゃが、安心せい。この園長の後任など、すぐに見つけてやる。だから、遠慮なく、戦うんじゃよ、梓君」 「は、はい」 「じゃ、邪魔をしないでもらいたい」 「邪魔じゃないよ。ただ、正々堂々の戦いを見たいだけじゃ。それじゃ、梓君。頑張るんじゃよ」 「はい!会長さん」 「なんじゃ」 「ありがとうございます」 「……フフ」 嬉しそうに席に戻る、会長さん。 「さあ、これで、5分と5分の勝負ですよ、園長さん!」 「いいじゃろう。私とて、小娘如きには負けん!!」 いよいよ、ラプラスとゆい先輩、そして、私自身を賭けた、負けられない戦いが始まろうとしました。 グレンタウン編① 「ラプラス争奪戦・前編」終了 57
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ハナダジム 「いよいよ、ジム戦だね」 「はい」 時刻は夕方。私はハナダジムの前に立っています。いよいよ、2個目のバッチに挑戦なんですけど……。 「やってますかね」 時間も時間ですし、前回のニビジムでは、やる気満々で行ったら、休みになってましたし。そう思って、ドアを見ますが休みっていう感じはしませんね。 「とりあえず、入ろうよ、あずにゃん」 「そうですね」 私はハナダジムの扉に手をかける。 「失礼しまーす」 中を見ると、体育館のようなホールがあり、中心にはプールがあります。そのプールには何枚かのビート版のイカダみたいなものが浮いています。 「誰もいないね」 「そうですね」 すると、奥から女の人が出てきました。その女の人は水着を着ていて、けしからん体(特に胸)をしています。 「あら、どなた?」 「あ、ジムリーダーに挑戦したいんですけど……」 「そうなの?ちょっと待ってね」 その女の人は奥に戻っていきました。 「今の人の胸、大きかったね」 「……そうですね」 「あずにゃんも私がもんで大きくしてあげよっか」 「何を言い出すんですか!!」 「そんな顔真っ赤にして、照れなくてもいいよ~。優しくするから」 「いいです!一体、どこから、そんな知識を仕入れるんですか」 「うーん、雑誌とか?」 「なんで、疑問系なんですか」 「私としては、小さくてもいいんだけどね」 「うるさいです」 頬を引っ張る。……ゆい先輩の頬は柔らかくていいな~と思ったのは内緒です。 「ごめんなしゃい~」 「あなたが挑戦者?」 奥から、先ほどの女の人とともに髪を片方に縛った女の人が出てきました。 「はい」 「私はカスミ。あなたの名前は?」 「私は中野梓です」 「私はゆいだよ~」 「可愛いわね~。あなたの妹?」 「違うよ~。私はあずにゃんのポケモンであり、ベストパートナーであり、恋び……モガッ」 余計なことを言い出しそうな、ゆい先輩の口をふさぎます。 「ポケモン?あなたが?」 カスミさんは訝しげに、ゆい先輩を見てきます。 「まったく。いつも、皆、信用しないんだよね」 とりあえず、いつものやり取り。 「面白いわね~。まさか、こんなポケモンがいるなんて。あなたの他にも、こんなポケモンいるの?」 「それは……内緒」 「それは残念ね。……さて、ジム戦だっけ?」 「はい」 「……ねえ、ちょっと、協力してくれない?」 「それでは、これより、ハナダジムリーダー、おてんば人魚、カスミと挑戦者は世界で一番ネコミミが似合う、マサラからきた、とっても可愛い、ツインテールの女の子、あずにゃんさんです」 「なんですか、あの口上は」 「えへへ~、さっき考えてくれって、言われたから、一生懸命考えたんだよ~。本当はもっと長かったんだけどね」 さて、私が何故こんなことになっているかというと。 『……ねえ、ちょっと、協力してくれない?』 『何をですか?』 『実は今日、ショーをやるんだけどね。できれば、あなたにも協力をしてもらいたくて』 『でも、私にはショーなんて出来ませんよ』 『ショーは私の姉妹がやるんだけど、あなたには、ショーの一環として私と対決してもらいたいのよ。ようは、観客の前で、戦ってもらいたいのよ』 『なるほど』 『面白そうだね、あずにゃん』 『そうですかね?』 『あなただって、ポケモンリーグに挑戦するんでしょ?そしたら、もっと、たくさんの観客の前でバトルをするのよ。練習だと思ってね。ね?』 『やってみようよ、あずにゃん』 『うーん、仕方がありませんね。言ってる事ももっともですし』 という事があったんですが……。 「どうして、私達は水着を着てるんですか?」 私はピンクの水着を、なぜか、ゆい先輩はスクール水着です。 「だって、プールにいるのに、普通の服じゃ変だよ」 「それはそうですけどね」 「それでは、使用ポケモンは2体。掛け金は1万円。先に全滅させた方が勝ちとする」 「カッスミちゃ~ん」 眼鏡をかけた、なんていうか、みるからにオタクっていうんですかね。そんな人達の野太い声が聞こえます。 「むむ。私も負けないよ。あっずにゃ~ん」 「変な対抗心燃やさないで下さい」 「それでは、バトルを開始します」 「行け、My Steady!」 カスミさんが繰り出したのは、ゴルダックです。 「出てきて、イーブイ」 「ニュー太は出さないの?」 「仲間になったばかりなので、まだ、特長とか把握してないんです」 それに相手は水タイプ。となれば。 「イーブイ、サンダースに進化して」 私はかみなりのいしを当てます。 「おっーと。ここで、あずにゃん選手はイーブイをサンダースに進化させました。情報によれば、あずにゃん選手ののイーブイは三種類の進化 を自由にできるらしいです」 どうでも、いいですけど、あずにゃん選手ってやめてもらえませんかね。 「なるほど。弱点を突いてきたってことね。でも、弱点だけじゃ勝てないわよ。ゴルダック、れいとうビーム」 「ゴルダック」 「避けて下さい」 サンダースは、隣にある、ビート版のイカダに逃げます。サンダースのいた、ビート版のイカダはれいとうビームをくらって、凍ってしまいました。危なかったです。 「反撃です。十万ボルト」 「ダース」 「ゴルダック」 「ダック」 ゴルダックはビート版から水の中に落ちて、十万ボルトをかわし、水の中に潜りました。 「出たっ。カスミちゃんのシーステルス戦法だ」 「言ったでしょ?タイプの相性だけじゃ勝てないって」 「まだ、一回かわされただけですよ。まだ、勝負はついてません」 「なんだと。カスミちゃんに生意気言うな」 「引っ込めー」 なんか、外野がうるさいですけど、気にしないでおきます。 「足元に気を付けなさい」 「はい?」 サンダースの足元のビート版がひび割れて、ゴルダックが魚雷のように攻撃してきました。 「ダース」 「出ました。ゴルダックの得意技、水中からのロケットずつきだー」 サンダースは上に跳ね上げられました。 「ゴルダック。サンダースを水中に引きずり込みなさい」 ゴルダックはサンダースを掴み、水中に引きずり込みました。 ブクブク、ブクブク。 しばらく、サンダースの息の泡がありましたが、ついになくなりました。 「さあ、サンダースはこれでおしまいかー」 「当たり前だろー」 「カスミちゃんに勝てるわけないだろー」 その時、何か水中から浮いてきました。 「おっと、どうしたことか。浮いてきたのはサンダースとゴルダックだー。どちらも気絶しているぞー」 「何があったんでしょうか」 「審判、判定は!?」 「両者、戦闘不能。今の勝負は引き分けです」 「カスミちゃんの勝ちに決まってるだろー」 「お前、審判買収してんじゃねえのかー」 さっきから、あの人達は何なんでしょうか。 「おっと、只今、水中の映像が届きました。早速、確認してみましょう」 映像がモニターに流れます。 「まず、ゴルダックがサンダースを水中に引きずり込みます」 「ここまでは分かるよね」 「そうですね」 「その後、サンダースは水中まで引きずり込まれますが、ここでサンダースはゴルダックの腕に噛み付きます。その後、サンダースは十万ボルトを繰り出し、自分の息が苦しい中でも、必死にゴルダックを逃がさないようにしたわけです」 「やるわね、あなたのサンダース」 「あ、ありがとうございます」 「あずにゃん、あずにゃん」 「何ですか?」 「こういう時は『カスミさんのゴルダックもね』って言うんだよ」 「なにを言ってるんですか」 「では、両者。次のモンスターを」 「さて、私の番かな」 私はハッサムを出そうとしてる所に、ゆい先輩が言いました。 「何を言い出すんですか」 「大丈夫、大丈夫。私はあずにゃんのポケモンでもエースだよ。任せなさい」 「エースかどうかは疑問ですけど……分かりました。ゆい先輩、任せました」 訳の分からない技を出しますけど、まだ、1回も負けてないんですよね。それにやる気になってるのにそのやる気を削ぐわけにもいきませんし。 「行け、My Steady!」 カスミさんはスターミーを出してきました。 「さて、次のバトルはカスミはスターミー、挑戦者のあずにゃん選手はゆいを出してきました。情報によれば、このゆいはこの容姿でも、ポケモンであり、ロリコンの皆様は喚起の渦でしょう」 なんて事を言い出すんでしょうね、あの実況。 「さて、行くかな」 浮き輪を持って、準備運動をするゆい先輩。 「なんで、浮き輪を……」 「だって、深いし」 ゆい先輩は、プールに飛び込み、手近のビート版のいかだに乗りました。 「それでは、バトル再開!!」 「いけ、スターミー、こうそくスピンさせながら、たいあたり!」 スターミーは手裏剣のように体を回転させて、突っ込んできました。 「よけてください、ゆい先輩!!」 「よけろって言っても……」 「プールに飛ぶ込んでください」 ゆい先輩はなんとかプールに飛び込んでかわしました。しかし、スターミーは方向をかえ、ゆい先輩の飛び込んだところに向かってきます。 「あう~、このプール、やっぱり深いよ~」 「のんきなこと言ってないでよけないと……」 「そんなこと言ったってさ……」 ゆい先輩はバシャバシャと必死に泳いで、直撃は免れましたがその衝撃から、再び、ビート版のいかだに飛ばされました。 「こうなったら、プールにちなんだ技を出すしかないね」 ゆい先輩の奥義ですか。いつも、訳の分からない技ですけど、常に勝ってはいるので、ここは期待しましょう。 「引っ込め~」 「この、ロリコンめ~」 あんな連中の前で負けるのは絶対に嫌なので。 「行くよ~。ゆいちゃん真拳超奥義『ゆいちゃん☆ドキドキ☆スゴロク』」 ゆい先輩はルンル~ンと鼻歌を歌いながら、スゴロクをやるために準備をしています。このときの会場の気持ちは、対戦相手のカスミさんはもちろん、さっきから、私に罵声を浴びせてくる人たちとも、一致していたでしょう。 (……プール関係ないじゃん) 「さてと、サイコロを振ってと……ちぇ、1か」 「はっ。スターミー、こうそくスピンさせながら、たいあたり!」 「1マスと……さて、私の技の始まりだよ」 「!?」 今まで、プールだった場所がどこかの音楽室みたいな場所に変わりました。真ん中では二人の女の子が勉強をしています。……どこかで、見たような人っていうか、私とゆい先輩(大)ですが。 『あ、間違えちゃった。消しゴム、消しゴムっと』 私は周りを見ると、ちょうど良い所に消しゴムがあります。それを取ろうとして…… ぺタ。 『『あ』』 ちょうど、消しゴムを取ろうとしたのか、私の手とあずにゃんの手が触れ合ってしまいました。 『あ、ごめんなさい。手が触れてしまって』 『いいよ、きにしなくても』 あずにゃんと手が触れちゃった。 ドキドキ。 「スターーーーミ」 スターミに電流が走ります。 「なんなのよ、この技は」 「この技はドキっとすることをすごろくで体験することで、敵にダメージを与えるんだよ」 フンスと得意気に解説するゆい先輩。 「さて、サイコロを振ってと。やった、6だよ。6マス進めて、と」 「スターミー、もう一度、攻撃よ」 スターミーは再び攻撃態勢になります。しかし、ダメージで反応が鈍っていたのか、ゆい先輩の技が発動します。 ある夏の日の休日にて。 『突然、夕立だなんて、運がないよ~』 今日、私達はお出かけをしていた……のはいいんだけど、突然夕立が起きて、急いで走るはめに。 『ゆい先輩。あそこで雨宿りしましょう』 私達はバス停の屋根の下に入りました。 『急に雨が降るなんて、運が悪いですよね』 『うん、そうだ……ね』 私はたまたま、目をあずにゃんの方を見たんだけど、雨で濡れているからか、服が透けていて、ブ、ブラが透けて……女の子同士なんだから気にするのもおかしいのかもしれないんだけどさ。い、一応、好きな女の子のだし…… 『どうしたんですか?』 『な、なんでもないよ』 ドキドキドキドキ。 「スターーーーーーミ」 スターミに電撃が走ります。 「……」 会場全体が異様に静かになりました。きっと、このふざけた技にあきれているのでしょう。そんな空気を知ってか、知らずか、ゆい先輩はのんきにサイコロを振ります。 「やった、また、6だ。6マス進めてっと。後、3マスだ」 電車にて 『今日は疲れたね』 『そうですね』 今日は二人で遊園地に行ってきたんだ。こういうのをデートっていうのかな?こう思うのはおこがましいかな?なんて考えてたら、ふと、右肩が重くなった気がした。 『どうし……!?』 『……すう……すう』 隣を見るとあずにゃんが可愛らしい寝顔で可愛らしい寝息を立てています。し、し、しかも、私の肩で!! ドキドキドキドキドキドキドキドキ。 「スターーーーーーミ」 スターミに稲妻が走ります。 「……」 ゆい先輩の攻撃のたびに会場の雰囲気が重苦しくなっているような気がします。 「……なあ。あのゆいってのと、トレーナーのあずにゃんって可愛くないか?」 「ああ。大きさこそ違うけど、見かけはそっくりだしな。単体でも十分なのに2人揃えば、破壊力は倍以上になるぞ」 さっきまで、私にブーイングしていた人たちも急に意見を変え出しました。そして、どこから、ともなく、 「ゆーいあず、ゆーいあず」 と、コールが始まりました。 「え、何なんですか、急に」 周りを見ると、さっきまで、ショーをしていた人や準備をしていた人、司会者まで、つまり、ジムの関係者まで、コールに参加しています。これじゃ、カスミさんが1人に……と思って、カスミさんを見ます。 「ゆーいあず、ゆーいあず」 ……カスミさんまでコールに参加しています。……これじゃ、スターミーは会場でものすごくアウェーです。せめて、私だけでも、心の中でちょっとだけ、応援してあげましょう。ゆい先輩は周りのそんな空気を気にしないで、やっぱりサイコロを振ります。 「やったー。ちょうど、3だ。1,2,3、と。わーい、ゴールだよ~」 今度はどこの場所なんでしょうか?どこかの教会のようです。ん?あそこにウエディングドレスを着ているのは、ゆ、ゆい先輩!? 15